久しぶりに現代物の小説を読みました。2009年「温故知新」を心がけていたもので夏目漱石などを中心に昔の作家さんを読み漁っていました。たまたま雑誌の紹介で「現代版のアルジャーノンに花束を」と載っていたので直ぐに購入!僕はアルジャーノンがとても大好きな本だったので、キャットフードの何スキーノンプチだったっけ?それくらいまっしぐらでした。きっと。
この「くらやみの速さはどれくらい」は筆者の息子さんが自閉症だったことから書き始めたらしい。主人公は自閉症の青年(年齢設定は四十手前くらい)。不可能といわれている自閉症の治療手術をすることへの戸惑いなどの葛藤を、見事に主人公の視点で表してある作品だと思います。久々目頭が熱かったです。電車だったので泣きこらえたけど。切ない!おすすめです!

一風変わって一人で映画館に行ってみました。どれを観ようかと悩んでいたがどうせなら周りを誘ってもあまり乗り気にならなそうな映画を観てしまえ、と思い「シャイン・ア・ライト」を観てきました。知らない人も多いと思います。だってライブ映像を中心に映画館で流すといった試みでしたから。
でも誰のライブかというとすんごく幅広い世代が名前だけでも知らないことは少ないローリング・ストーンズ!僕がアメリカのバンドでは一番好きなバンドなんです。
意気揚々と平日の昼間にチケットを手に入れようとカウンターへ、しかし席が一番前の2席しか空いていなかった!まじか!甘かった!こんなマニアックなものここまで人気があるものか、なかなかどうしてあなどれんものよ!と思い仕方なく一番前で、と。
しかも番号通りの席に着こうとしても人が座っていた。もしやと思いここだろうと確認してみたところやはり「すいません!」と言い残し去っていった女性がいた。こっそり忍び込んでみたかったのであろう、さぞかし無念であろうと思いながら「チケットは買ってね」と気を取り直しさあスタートだ!
びっくりするほどの臨場感!血が滾る!全てが良かった!この作品は映画館で観るべし!映画が終わり周りを見渡すとギャルさんとギャル男さんのカップルが。何故ストーンズを?どちらが観たいと言い出したのか?自分ほどに興奮はできたのか?「やっぱストーンズはミックよりキースがペース握ってるよね!」とか話していたのか?謎!

何はともあれ何事にも興奮や感動を得ることはいいなと思う今日この頃でした。